or-itaプロジェクト 織咲誠 氏へのインタビュー(プロジェクト編)



インタヴュー企画の第一段。
or-itaプロジェクトの発案者 インターデザイン アーティスト 織咲誠 氏のインタヴューをお送りします。
※織咲誠 氏プロフィールは、コチラ

インタヴューは2つのパートに分かれています。
or-itaプロジェクトについての「プロジェクト編」と、織咲誠 氏の人物像そして発想法などに近づく「一問一答編」です。
では「プロジェクト編」インタヴュー、スタートです。


monogocoro)いま取り組んでいるプロジェクトを、あなた自身の言葉で紹介してください。
ダンボールを簡単に、自在に折り曲げるための道具を世に産み落とそうとしています。
ですが、単なる商品化ではなく、製品開発自体をデザインしているプロジェクトなのです。
「共感出資」という、欲しい人が製品化を後押しするしくみ。

・時代の重苦しい気分。
・新しいもの・ベンチャーが育ちにくい日本の空気。
・銀行や公など、いまひとつ、実情に合致しないところ。

今こそ、ものをつくる『方法からデザインし直さないといけない』と思い、「共感出資」という考え方を発想しました。
出資といっても、「先払い」預け金で、出来上った製品購入代としても、返金もOK。
ここが、一番の特徴ですが、
なんと!
◎ 工場で量産する前に、「手加工品バージョンで製品を体験できる」。

《 マザーモデル=アイデアの原形 》と言っています。

量産ラインの技術上の問題で、“実現できない仕様”なのですが、手加工でやれば、何とか可能で、【特別限定品】として「おすそ分け」してます。
購入とは少し違うニュアンスわかりますか?(笑)
“製品でも、商品でもない、”《作家が使ってる道具をみな様にも…。》って。
なので、機能は完全保証できますが、納期にね(笑)

《 わずかな共感が数多く集まって実現する 》── 必要がものを産むこと。

企画で無理やり商材を産み出すより、「 必要 = 共感 」
自然なものづくり、結果エコな生産になります。
「消費」売りや儲けを期待して夢破れて・・・ゴミの山・・・とならない為のものづくりの方法の提案です。

何より、「おすそ分け」のやり取りで、沢山の方々と直に知りあえることが、一番うれしい。
人は財産。さまざまな可能性がみえてくる。

プロジェクトのモットーとして。

◎《 物の売り買いの“先にあるもの” 》何かがおこること。

をあげています。



m)このプロジェクトをスタートしたキッカケは?
「仕事をつくる!」
リーマンショック以降の町工場、社会の状況をTVでみていて、こんな時こそやクリエーターが何かデザインして仕事をつくる必要があるな・・・職人さんも、使う人も僕も、・・・みんな救われるクリエイティブ。
この刃を工場の人が作れば工場に仕事が生まれて幸せになり、買った人は好きな形が作れて幸せになり、僕も刃が売れて...
あれ?これって、みんなにとって良いプラットフォーム(大きな枠組みのムーブメント)になるんじゃない?と思って考え始めたわけ。

道具は5年前に、名古屋芸術大学美術学部の学生さんとの展覧会の際にうまれました。
 学生>額装の予算ありません
 織咲>じゃあ、ダンボールとかは?
 学>上手く、きれいに出来ません・・・
 織>道具つくれば!
 学>道具?・・・
 織>「タイムアウトが近かったので、じゃあ、こっちで何か考えて送るよ」
   困ったな~・・・できるかな・・・(汗&笑)
「!」・・・ミシン目カッターを探し出し、刃を削って実験。
コロコロ。。。イケけるかも!(正味1.5時間)
3本加工して名古屋に送った。

展覧会が終って3年間、自分だけで使ってたの。もっぱら宅配便のサイズダウンだけに。
浮いたお金でビール買って家に戻ってテーブの上に「転がってる道具」をみてオレって天才!?
自画自賛。鼻高々モード一瞬。それが3年間・・・(笑)

リーマンショックといわれる社会状況&自分の特許地獄の状況にあって、“何が出来るか!”って考えていたら・・・
手に「握ってた。これどうかな!?」
即、特許とか市場のチサーチをしても出てこなかったので、じゃあGO!

何で製品化を3年間も思いつかなかったのかと、今考えると、1.5時間ぐらいで仕様設計できちゃったから、「デザインした感」がまったくなかったので、自分用にしか頭まわらなかった。



m)普通に考えるとロータリーカッターの刃をデザインしました、というところを何でプラットフォームとしてデザインしようと考えたの?
いまの社会状況への自分なりの回答と可能性をみせてみよう。実験ね。
銀行からお金借りたり、メーカーと組んで大人な、ある意味つまらないやり方じゃなくて、
《必要なひとがみんなでつくる。共感するひとで量産化できたら最高》
《 “モノの売り買いを超えるもの”その先に何かあること。起こること。 》
ってテーマを書き留めた。

僕も特許地獄でギリギリなので、いっその事「ゼロ・スタート」からはじめて、成功したらいいだろうな・・・
社会実験でもあり、自分の人生を賭けた失敗できないプロジェクト。
たかがニッチマーケットなカッターだけど(笑)
「小さく遠く届くやりかた」
ゼロスタートなので、数本仕入れて、削って、おすそ分け、仕入れ・・・の繰返しで、量産の頭金まで(笑)
名刺すらダンボールを切ってスタンプを捺す所からスタート。

刃物なので、妙な時代にまきこまれないように、顔の見えるやりとりをしたかった。で、「おすそ分け」=自己責任の確認。
独自なPL法の善処として。


m)それなら店舗で対面販売、という方法は?
結局、少し会話しても「お金とモノの交換で」終わりでしょ。
ひとり1人に、何に使うか聞いて、その場合はコウ使うんですよ~とか、大変だけど個々に対応するわけ。間合いに繋がりができるじゃない。
※or-itaは、欲しい人が欲しい理由を書いたメールを織咲氏に送らないと、話が進まない仕組み。(m記)


m)現在のプロジェクトの進捗状況は?
1stステップ:
《 マザーモデル=アイデアの原形 》【555本限定販売】は、会話&オーダー中。
2/3 ぐらいのオーダー確定。製造、送付は全然、追いつかない(汗)日々、隙あらばor-ita!

2ndステップ:
量産できる仕様に設計変更。ダンボール専用になる。(限定品は布、薄いフィルム、板紙OK)

3rdステップ:
オリジナルホルダの量産。

4thステップ:
子供用or-ita。指も床も傷つかない、“ざっくり折れればいい”仕様で設計進行中。

or-itaプロジェクト 織咲誠 氏へのインタビュー(一問一答編)に続く

youtubeに載っていたor-itaの動画▼

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